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執筆者の写真cheironinitiative

[奨励賞]新見 昌央/リエージュ大学

Masachika Niimi, M.D., Ph.D.
[分野:ベルギー・ドイツ]
(反復性経頭蓋磁気刺激による意識障害の治療)
Frontiers in Neurology, 23-July-2023

概要
意識障害患者において左背外側前頭前野あるいは左角回を促通する高頻度のrTMSを施行することによって、意識障害に対する反復性経頭蓋磁気刺激の有効性を検証するための多施設共同で行うランダム化比較試験(RCT)のプロトコルである。意識障害に対する治療法の有効性を検証する大規模なRCTとしては世界初の研究である。

受賞者のコメント
この受賞を励みにして、今後の研究活動も邁進してまいります。

審査員のコメント
大久保 正明 先生:
今後もさらなる検証により有効性のある治療方の発見が期待されます。除菌後胃癌のリスク管理は難しく、内視鏡フォロー以外のリスクスクリーニング検査の今後の発展が期待されます。

須藤 晃正 先生:
本研究は意識障害に対する治療のランダム化比較試験のプロトコール論文である。意識障害の治療は困難極まりなく、スタンダードといえる治療は確立されていない。従って、Vitello, Niimi等の予定している研究において、部位別に治療を行うことで、意識の改善を得られるかどうかは、今後意識障害への治療アプローチを大きく可能性を秘めていると言える。研究の結果が待たれる。

谷 哲夫 先生:
意識障害の患者に対して、反復性経頭蓋磁気刺激といった新規治療の有効性を検証するためのプロトコール論文であり、今後結果が期待される。

矢川 真弓子 先生:
rTMSを用いてDoC患者を治療する際に、どの脳領域(前方または後方)を刺激するのが最適であるかを明らかにすることは非常に意義深い。

エピソード
1)研究者を目指したきっかけ
自分にしかできないことをやりたいと思いました。

2)現在の専門分野に進んだ理由
脳の神秘性に魅せられました。

3)この研究の将来性
重度の意識障害から回復させることができる可能性。

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