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kei121318

内田舞「ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る」

大賞(書籍部門)
Mai Uchida, M.D.

概要
小児精神疾患に関わる脳機能や新型コロナワクチンに関する科学について、メディアを通して啓発したこと。

受賞者のコメント
UJA科学広報賞の受賞、とても光栄に思います。今の時代はインフォデミック(偽情報や誤情報の蔓延により人の健康や安全が脅かされる)と言われており、せっかく科学や医学研究が進んでも、その進歩を否定する非科学的な意見をメジャーメディアが簡単に取り上げてしまうことも頻繁にあります。パンデミックではそれが顕著でした。だからこそ、真剣に科学者として活躍する者、また患者さんと向き合う臨床医が、多くの人に研究結果やそのアプリケーションについて丁寧に説明することの意義があると思うのです。これを見て下さっている方々には、これからも好奇心を持って科学のプロセスに取り組み、やさしさを持ちながら、それを多くの人に伝える努力をしてみようかなと思ってくだされば嬉しいです!

審査員のコメント
一般向けに医学の情報を広報するだけでなく、社会科学的なアプローチを申請者自身の体験も交えながら記述していて、一般向けの説得力を増しています。この社会科学的アプローチは科学的情報の提供にとどまらず、「科学的な情報とどう向き合うべきか」という、現状の科学コミュニケーションの大きな課題を解決できる手段だと感じました。多様な媒体での発信から、これまでにあまり科学的情報に触れてこなかった人にもリーチしたいという工夫を感じました。 Yoshiyasu審査員

いま多くの人が感じている「生きにくさ」について、科学的に紐解き、個人的なエピソードも交えながら伝えられていることで、読者が自分ごととして感じながら正しい知識を得ることができる素晴らしい作品と思いました。
阿部麻衣子審査員

エピソード
1)現在の専門分野に進んだ理由を教えてください。また、広報活動を行う理由を教えてください。
私は人、科学、ソーシャルジャスティスが心のコアにありました。それを合わせたものが、小児精神科医、そして人の心を生物学的に理解するための脳神経科学という分野だったのだと思います。
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